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院長ブログ

アゴの痛みと顎関節症

顎関節症は、異常なかみ合せ等によってアゴの関節周辺におこる障害をいい、
アゴの痛み、アゴを動かすと奇妙な音がする、口が大きく開けられない等の症状があります。
潜在患者数は、日本人の2人に1人にものぼり、特に20代から30代の女性に多く見られる病です。
 
顎関節症は、主に関節円板が本来の位置から前にずれたままになってしまうことによって、起こります。

関節円版は、下顎と上顎の間にある軟骨で、いろいろな方向に種々の筋肉で固定されていますが、
咬み合せの異常や外傷などによって障害が起こると、関節円盤を固定している筋肉に緊張が起こり、
関節円盤が下顎の動きとうまく連動できなくなります。

顎関節症の原因はまだ完全には分かっていません。
しかし近年、「くいしばり」「歯ぎしり」「歯をカチカチならす」などのブラキシズムによって、
筋肉を緊張させ、顎関節に過度の負担をかけることが最も大きな原因と言われています。

因みに、一度の「くいしばり」行為で、アゴには50kgもの負荷がかかると言われています。
これが継続されると、関節円板は圧迫され続け、やがて周辺の組織に炎症を引き起こします。
これがアゴの痛みであり、この痛みが顎関節症につながります。

関節円板が完全に脱落してしまうと、口が開かなくなってしまうということにもなりかねません。
アゴに異常を感じたら、すぐに専門医の診断を受けることが大切です。

投稿者 おおくぼ歯科医院 (2010.05.04)
大阪府大阪市阿倍野区文の里1丁目8-28
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