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院長ブログ

スポーツドリンクの功罪

スポーツドリンクはバランスのとれた栄養成分・ミネラルが含まれていて、
疲労から気力を維持し、特に脱水症状の回復や、
熱中症防止に効果があるといわれています。

一方、長期に渡ってある種のスポーツ飲料を飲み続けると、
エナメル質が疲弊するといいます。

 

ニューヨーク歯科大学の研究員たちは、
牛の歯を2つに切り、それらをスポーツドリンクの中に90分間浸すという実験を行いました。
90分浸すというのは、一日を通して少しずつスポーツドリンクを飲んだ場合に相当するのですが、結果、歯のエナメル質が部分的に腐食しました。

これはエナメル質の下にある象牙質にスポーツドリンクが染みこんでいるという意味を持ちます。
そしてそれによって歯が軟らかく、もろくなってしまいます。スポーツドリンクに含まれるクエン酸が歯を浸食摩耗してしまうのです。

 

とはいえ、唾液の中にはpHの緩衝機能などの歯を守る働きがあり、
この働きをうまく活かすことができれば、簡単に虫歯になることはありません。
ただし、唾液の歯を守る機能は非常にゆっくりとしたものですので、
ずっと酸や電解質などに晒され続けると、
唾液の歯を守る時間が与えられないことになり、非常に危険な状態になることは確かです。

何事も限度をわきまえることが大切です。

投稿者 おおくぼ歯科医院 (2010.05.03)
大阪府大阪市阿倍野区文の里1丁目8-28
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