院長ブログ
口臭から肺炎に?
誤嚥性肺炎という言葉をご存知でしょうか。
これは、口腔の細菌や逆流した胃液が、通常食道を通るべきところを誤って気管から肺に入った結果発症する肺炎のことです。
お年寄りがかかりやすく、特に脳梗塞を起こしたことのある人は、
飲み込みや咳がうまくできなくなっています。
また、口臭など、歯周病の症状がある場合は、
口内細菌が増加しているため誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。
普段、私たちは物を飲み込むと、脳に信号が伝わり、脳からの指令で気管の入口がふさがるため食べ物は食道に入ります。
ところが、歳をとってくるとこの信号や指令がうまく伝わらなくなり、食べ物や唾液が気管に入ってしまいます。
食後にだけ声がかすれる等の症状がある場合、誤嚥性肺炎を疑う重要なサインです。
この病の予防で最も大切なのは、やはり、口の中を清潔にしておくことです。
事実、誤嚥性肺炎の発症率は、口腔ケアを行わないと、およそ2倍になるというデータもあるのです。
投稿者 おおくぼ歯科医院 (2010.05.08)