院長ブログ
富士山に登ってきました。。(長い珍道日記あり)
皆さんこんにちは。おおくぼ歯科医院の大窪 正茂です。9月18日は特別にお休みを頂き富士山へスタッフ2名と登山にいってきました。結果私を含め3名全員登頂しご来光を見ることができました。事の発端は当院のスタッフが富士山登山をネットで調べているのを私がみて「富士登山に行くのなら是非さそってくれ」と言い出したのがきっかけ。その後院内で参加者を募ったところ衛生士1名も実は、ずいぶん前から考えていたとの事。結果3名のおおくぼ歯科医院 登山部が発足。(今回の富士登山をもって廃部)。以後部員全員で日々トレーニングに励んで、、ということは全くせず不安97%で無謀にも参加となった。不安は的中し1人は朝から体調不良だし私は前日も通常通りよる9時まで診察で朝5時起床し集合場所へ。完璧な睡眠不足。さらに集合場所に行くとさらに不安はUPし100%になった。なんと一緒に行くメンバはすべて20代前半。思わず昔のドリフの「ぼ、僕らは少年探偵団。 一人だけ老人」というコントを思い出してしまった。さすがにきつかった。しかもスタッフは僕のことを日ごろの呼び方で「先生あのね~」と先生と呼ぶ。日ごろの癖だからしょうがないがあまりにも恥ずかしい。彼女たちに「いいか、先生と呼ぶのはやめてくれ。部長、いやそんなに偉くないな。係長と呼んでくれ」「舌を噛みそうで呼びにくです」「わかったじゃあ部長と呼んでくれ。ただし部長のまえに ‘で‘をつけて デブッチョ とは呼ぶな」とか言いながら珍道中が始まった。実際珍道中で体調不良の一人はバスの中でさらに体調不良になり嘔吐、顔面蒼白。これはいかん。もう登山はやはり無理かな、と思いながら登山口についたころには、なんとか彼女も体調を取り戻し夜6時から登山開始。しかし日ごろの運動不足のため息が切れて足が進まない。老体に鞭をうってなんとか頑張るが。ドンドン遅れる。これはいかん。そうだ、俺が全体に合わせるから遅れるんだ。逆に全体が俺に合わせれば遅れることはない、と某国の独裁者的な考えを持つようになり休憩終了後ガイドさんのすぐ後ろに付くことにした。これで全体の登山ペースは僕に合わせるようになったが問題が一つ。ガイドさんは当然富士登山なんて散歩の領域。我々とコニュニケーションを取ろうとして話しかける。「いや~星がきれいですね。あなた方はめぐまれますよ。」「ハアハア、ゼエゼエ、、、そうですか。ジュル~(鼻水をすする音)」こんな感じで6時間かけて8合目へ到着。よる11時過ぎに山小屋で仮眠。当然仮眠だから男女混合部屋。私は鼾が凄いのを自覚していたため、当院スタッフが目を閉じているのを確認したのち就寝。案の定 鼾が凄かったらしく、約2時間の仮眠後の朝2時の起床時に「鼾が凄くて寝れなかった」と彼女達からクレーム。どうやら目を閉じてただけで寝てなかったらしい。さらにトイレに行ってみると「あのオッサンの鼾で一睡もできへんかった。途中で息が止とったで。絶対、睡眠時無呼吸症候群や」どうやら同行のメンバーの中には医療関係の学生達がいるらしい。僕の体のことを心配してくれているのかな、と思っていたらそうでもないらしい「私なんか、ぬれタオルを顔にかけたろうかと思ったわ」 これこれ医療関係の卵がそんなことをいうもんじゃありません。もう少しでオヤジ狩りに合うところであった。朝2時半に8合目から出発。登山開始すると数名が高山病で脱落。この時点で合計3名が高山病で脱落。ひどい時には約50名のメンバー中15名が脱落したこともあった、とのこと。なんて!そんなん聞いてないぞ。確かに寝起きの登山は昨日よりさらに疲れる。もうだめだ。本当に体が動かない。今日も昨日同様ガイドさんにくっついていたがあまりにペースが遅いためどんどん抜かされる。足を前に出して私の重たい身体を前に出すとその重みで前に進む作戦を昨日は取っていたが、今日はその足が耐れなくなった。これは本当に無理だ。リタイアするしかないのか。と思っていたら急に背中のザックが軽くなった。え~!アカン。とうとう意識が朦朧としてきたか。おそらく温度は0度近いはず。オヤジ狩りから逃れてきた俺だが、とうとう最後か。残念だ。と思ったら違った。なんと昨日まで体調不良のスタッフが、後からザックを持ち上げてくれていた。人間窮地に立たされるとその人間性がわかると言うが、彼女もしんどいはず。それをおして僕のザックを持ち上げてくれたのだ。感謝すると同時にとても良いスタッフに恵まれた、と改めて思った。数分歩いただろうか。休憩。ガイドさんが「後何分で着くと思いますか?」と皆に質問。15分とか30分とか皆が回答。それ以上だったら俺はリタイアか?と思ってたらなんと「あと1分ですよ。あの鳥居が頂上です。皆様本当によく頑張りましたね。おめでとうさん」とのこと。皆で一目散で頂上へ。数分後、ご来光に対面。その素晴らしい風景は言葉には決してできない。厚い雲から真っ赤な太陽が徐々に顔をだし、見たこともない日の出だった。よし写真を取りまくるぞ、と息巻いたがなんとあと10分後に下山です、とツアーガイドの冷たいお言葉。ツアーだからしょうがないが、それは短すぎる。3人で頂上の証拠写真をあわてて撮ったりとあわただしい頂上滞在であった。さて下山開始。これが実は難題であった。よく登りより大変とは言うがまさにその通り。足はくたくた、動かない上にやたら滑る。何回も転びながら約4時間かけて無事下山。着いたらツアーメンバーの中でほとんど最後の方だった。麓の温泉に入りバスの中では皆が熟睡。途中、当院スタッフが我々の関係を隣席の方に聞かれていた。「ええ、会社の上司と先輩とで来てるんです」デブッチョと言っていないことを確認し何回も爆睡。渋滞の高速を通り夜10時前に難波に無事到着。しかし全身筋肉痛で動けない。もし明日以降当院受診される方がおられましたら歩き方をみて笑わないで下さいね。膝が曲がらないのです。筋肉痛で。ロボットみたいな歩き方をしていますが、ご勘弁の程を。 それにしてもこんな長いブログに付き合ってくださってありがとうございます。明日からの診察はもちろんのこと通常どおり精一杯頑張らさせて頂きます。